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味わい深く読む、
名脇役がいる。
酔読小噺を読みながら
楽しんでほしい、
おすすめのお酒やメニュー、
アイテムなどをご紹介します。
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8月の七夕/作 :羽月 みゆき
亀山五色蝋燭
たぎる「炎」は、10代のために。「火」遊びは、いまが盛りの大人のために。だったら、「灯火」は誰が何をするときに似合う明かりか。夜の高瀬川を灯火のように照らす月光で、静寂を演出したのは森鷗外。渋い大人が、音を消して来し方に思いを馳せる。そんな“しん”とした夜に、蝋燭は似合う。今年もお盆がやってくる。
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かき氷 第2話/作 :羽月 みゆき
パティスリー・モシェの
マンゴーフラッペ「真夜中に書いたラブレターは成就しない」という説がある。理性を司る脳みその一部分が、昼間の疲れで機能低下に。そのせいで「美しい。まるで薔薇のようだ」みたいな、もらった女性が引く言葉を平気で書いたりするからだ。思い当たる節があれば、まずは頭やカラダを冷やすこと。文字通り冷静になるには、ちゃんと自分でオーダーして、格別のかき氷を召し上がれ!ロクさん。
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かき氷 第1話/作 :羽月 みゆき
フローズン・
ストロベリー・ダイキリディスコの怪しい照明の下や、カフェバーのカウンターで目を引いたのは深紅のルージュ。アッシーたちがこぞって乗っていたのは、小さな赤いハッチバック。昭和の終わり頃、赤は下心を伝える色だった。さて、ロクさんのイチゴ味のかき氷は、どんな物語との赤い糸になるのか。つづく!
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ロクの女/作 :羽月 みゆき
ハブ酒
バス停まで送るね、と言った女友だちは「あなたは何曜日が嫌い?」と聞いてきた。「日曜の夜かな。お前は?」「土曜の夜。今よ」そこまで言われても、あのとき家ではなく、彼女の部屋に戻る勇気はなかった。男の人生は、後悔が積み重なってできている。でも、その厚みが限界を迎えると崩れ去り、源太さんのように熱く、前を向けるのかもしれない。生きてる限り未来は続く。パートナーと一緒だとそれは光輝く。男に必要なのは、忘却と希望とハブ酒だ。
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友人に贈る/作 :羽月 みゆき
Broken Vow クリス・ボッティ
子どもの頃の記憶には、決まって顔を出す登場人物がいる。ずっと同じ街で暮らしていると、今でも悪ガキ仲間のまま。同級生の真理ちゃんの店に集まっては酔っ払う。楽しいだけのバカ話に、逝ってしまった奴の話が混じり始めるのは還暦過ぎから。しんみりは嫌なので、あの世での再会を願って三三七拍子で送るのが決め事だ。「思い」のかなえ方、なかちゃんなら?DJらしく、こんなバラードを言葉に添えるのもありかも。
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素顔になれなくて/作 :羽月 みゆき
アラン・ミリア
ソーヴィニヨン・ブラン
グレープジュース
(ノンアルコール)「1時間幸せになりたかったら、酒を飲みなさい」というのは中国の諺の一節。飲んでる間は全部忘れて、自分に戻れるということなのかな。「酒は人生を教えてくれる」は、左党の先輩たちがよく口にする言葉。酒を介した出会いで自分が鍛えられる、からだとか。ただ、どちらも酒が主役というのがちょっと悔しい。自覚はないけど、奈緒のように自身の力でハッピーに。この店には、酒に飲まれないように守ってくれる仲間がいる。ノンアルやジュースの力を借りるのも良い。
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グランドスラム/作 :羽月 みゆき
リンゴとセロリの
クリームチーズディップ好きな道をスイスイ歩く人生ほど、羨ましいものはない。と言ったら「冗談じゃない」というなべさんの声が聞こえてきそう。こう見えて、悩み、熟考して動いてる。だから結果が出る、魅力が重なる、とその声は続く。「個性が渋滞して、ケンカしないかって?このディップ、いっぺん食べてみ」。今度はロクさんが口をはさみそう。強い毒っ気を一緒にしたら、料理も人も忘れられない味を出すのだ。
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今日も遅いなぁ(後編)/作 :羽月 みゆき
青春の影
ラブストーリーは、光と影でできている。青空と雨雲が激しく入れ替わり、秋の公園のような空気が二人を包むまでには長い時間が必要だ。でもそこまで一緒に過ごせたのならどれだけ幸せなことか、と今の千絵さんが教えてくれる。さ、今度は美空が支える番。「お父さんは、きっとお母さんを見つけてくれる。また青春時代から始めたら良い」と伝えるのはどうだろう。