もっと
味わい深く読む、
名脇役がいる。
酔読小噺を読みながら
楽しんでほしい、
おすすめのお酒やメニュー、
アイテムなどをご紹介します。
-
グランドスラム/作 :羽月 みゆき
リンゴとセロリの
クリームチーズディップ好きな道をスイスイ歩く人生ほど、羨ましいものはない。と言ったら「冗談じゃない」というなべさんの声が聞こえてきそう。こう見えて、悩み、熟考して動いてる。だから結果が出る、魅力が重なる、とその声は続く。「個性が渋滞して、ケンカしないかって?このディップ、いっぺん食べてみ」。今度はロクさんが口をはさみそう。強い毒っ気を一緒にしたら、料理も人も忘れられない味を出すのだ。
-
今日も遅いなぁ(後編)/作 :羽月 みゆき
青春の影
ラブストーリーは、光と影でできている。青空と雨雲が激しく入れ替わり、秋の公園のような空気が二人を包むまでには長い時間が必要だ。でもそこまで一緒に過ごせたのならどれだけ幸せなことか、と今の千絵さんが教えてくれる。さ、今度は美空が支える番。「お父さんは、きっとお母さんを見つけてくれる。また青春時代から始めたら良い」と伝えるのはどうだろう。
-
今日も遅いなぁ(前編)/作 :羽月 みゆき
ろくの串カツ
「愛される」と「愛する」は、どっちが好き?そのインタビュアーは女優に尋ねた。答えは後者。「だって、相手が気づくまで待っている時間が好きなの」。不安になったら、食べる、飲む、仲間と話す、そうだ。SNSがない時代の恋は、「秒」では始まらない。串カツを食べながら待つ千絵さんの物語も、still not over. まだ続く。
-
春が来た/作:羽月 みゆき
カマンベールフライと
グラス白ワイン和歌を贈り合って、気持ちを確かめた光源氏の時代。コンパの席で、巧みに誘った昭和世代。思いを成就させる鍵は、言葉だ。人のセンスは一言一句に出る。ちなみに、会話でNGなのは「WHY?」の連発。「どうして白ワインとチーズのフライを選んだのかって?取材かよ!」で終了。絶妙なマリアージュが、マッチングの敵にならないようにご用心。
-
桜捨町/作:羽月 みゆき
超特撰純米吟醸「惣花」
桜は見るものでもあり、聴くものでもあると思う。独唱にしんみりしたり、坂道で「ウーイェイ」ってつぶやいたり。満開の下でのキュンとする出来事が、桜ソングと一緒だとどれも美しく蘇るのだ。これは、わずかな時間に全てを注ぐ花の力が、日本中を優しくしてくれるという証拠。
「一人でニヤニヤしていないで、この純米酒、飲んでみて」。串カツろくでは、桜は味わうもの。アテ次第で、しょっぱい思い出が動き出すのも良い。 -
しんちゃん/作:羽月 みゆき
芋焼酎「DAIYAME」の炭酸割り
筋書き通りの映画や推理小説、漫才には誰も興味を示さない。これ、予定調和は受けないという法則。ピッチャーがホームランを打つからドームが沸き、小兵が横綱を倒すから国技館に座布団が舞う。芋焼酎なのにライチのような香りも、定石通りじゃないから良いんだ。ロクさんなのにこの選択眼、も見る人が見たらギャップ萌えか。
-
ノック/作 :羽月 みゆき
パンチ レモンを入れた麦焼酎のソーダ割り
とりあえず、と頼むメニューにまずいものはない。逆に、今日は味が違うと感じたら、体調を疑う、心の具合を振り返る。ろくで言えば「とりあえずパンチと串かつ3本」が平和な日常のバロメーターのようです。非日常を味わおうとハイボールから始めると、何かが身に降りかかるかも知れませんよ。
-
ロクとナナ/作 :羽月 みゆき
ろくのどて煮
おいしさは調理のスピードに比例する、という人がいる。味はかけた手間ひまが育てる、という人もいる。はたして、それぞれの言い分にどんなエビデンスがあるのか。どて煮を例に、AIに聞いてみることにしよう。